【日商簿記2級|簿記の流れ】簿記の手続きの流れを大まかに理解する!

日商簿記検定

 

何を学ぶにしてもまず初めに全体像を把握しておくことが重要です

今回は、簿記2級の学習を始めるにあたって、簿記の手続きの流れを理解していきましょう!

 

簿記の手続き

 

会計期間の

  1. 期首に行う開始手続き
  2. 期中に行う営業手続き
  3. 期末に行う決算手続き

に分かれます

 

開始手続き

開始記入

 

資産、負債、純資産の前期繰り越し分を該当する勘定に記録する。

 

期首試算表の作成

 

期首において、帳簿と実際の有高が一致していることを確認するために行う

試算表とは…
総勘定元帳に記録されている勘定を表にしたもの

 

再振替仕分け

 

前期末に行われた決算整理仕訳の一部を「元に戻す」ために行う

例)未払い給料100,000円を再振替仕分け

借方 貸方
未払給料 100,000 給料 100,000

 

未払い給料とは前期支払うべき給料であり、その金額は前期の費用として記録します

そのため、
今期に未払いの100,000円を支払った際に、今期の費用として記録してしまうと2重に費用の記録を行うことになりますそれを回避するため、未払い給料は給料(費用)が減ると考え、貸方の給料へ振り替えます

 

営業手続き

 

  1. 取引が発生
  2. 仕訳をして、仕訳帳に記録
  3. 総勘定元帳に転記

1~3を繰り返し行います。

 

また、帳簿と実際の有高が一致しているかどうかを確認するために、
定期的(毎月など)に試算表を作成します。

 

決算手続き

決算整理前試算表の作成

 

決算整理前試算表とは…

期中の処理に間違いがないか検証するために作成する試算表

 

決算整理

 

期末において損益計算と財政状態を把握するための調整処理

売上原価の算定

 

三分法で記帳されている場合に行います

期中に売り上げた商品の原価(売上原価)は以下のように計算します

売上原価 = 期首商品棚卸高 + 当期商品仕入高 ー 期末商品棚卸高

借方 貸方
仕入 繰越商品
繰越商品 仕入

 

例)期首商品棚卸高100,000円、当期商品仕入高300,000円、期末商品棚卸高120,000円の場合

売上原価 : 100,000円 + 300,000円 ー 120,000円 = 280,000

借方 貸方
仕入 100,000 繰越商品 100,000
繰越商品 120,000 仕入 120,000

 

貸倒引当金の設定

 

貸倒引当金とは…

将来的に回収できないであろう売掛金や受取手形等の金額

貸倒見積額 = 売上債権残高 × 貸倒実績率

貸倒引当金の繰入額 = 貸倒見積額 ー 貸倒引当金残高

借方 貸方
貸倒引当金繰入 貸倒引当金

 

例)売掛金200,000円、受取手形150,000円に3%の貸倒引当金を設定
また、貸倒引当金残高は5000円とする

貸倒見積額 : (200,000 + 150,000) × 3% = 10,500

貸倒引当金繰入 : 10,500 ー 5000 = 5,500

借方 貸方
貸倒引当金繰入 5,500 貸倒引当金 5,500

 

減価償却

 

建物や備品といった固定資産については、減価償却を行います

減価償却費(定額法) = (取得原価 ー 残存価額) ÷ 耐用年数

借方 貸方
減価償却費 減価償却累計額

 

例) 備品(取得原価200,000円、残存価額は取得原価の10%、耐用年数5年)

残存価額 : 200,000 × 10% = 20,000

減価償却費 : (200,000 ー 20,000)÷ 5年 = 36,000

借方 貸方
減価償却費 36,000 減価償却累計額 36,000

 

経過勘定項目の計上

 

①前払費用(資産)

当期支払った金額のうち、来期分の費用を前払費用へ振り替えます

例)11月01日に1年分の保険料120,000円を支払った

会計期間が04月01日~03月31日とすると、当期分の保険料は11月~3月の5か月分なので

120,000 × (5 / 12) = 50,000

よって前払い分は

120,000 ー 50,000 = 70,000

借方 貸方
前払保険料 70,000 保険料 70,000

 

②前受収益(負債)

当期受け取った収益のうち、次期分の収益を前受収益へ振り替えます

例)3月に向こう2か月分の家賃200,000円を受け取った

次期分は4月の1か月分なので、前受家賃は100,000円になります

借方 貸方
受取家賃 100,000 前受家賃 100,000

 

③未払費用(負債)

当期に支払っていない、当期分の費用を未払費用へ振り替えます

例)1月1日に年利率4%、借入期間1年間という条件で1,000,000円借り入れました
ただし、利息の支払いは返済時とします

当期分の利息は1月~3月の3か月分なので、

1,000,000円 × 4% ×(3 / 12) = 10,000

借方 貸方
支払利息 10,000 未払費用 10,000

 

④未収収益(収益)

当期に受け取っていない、当期分の収益を未収収益へ振り替えます

例)貸付金の利息100,000円が未収

借方 貸方
受取利息 100,000 未収収益 100,000

 

決算整理後試算表の作成

決算整理後試算表とは…

決算整理の処理に間違いがないか検証するために作成する試算表

 

決算振替

 

決算整理後の費用・収益を損益勘定に振り替え、当期純利益を計算します。

 

①収益の振替

借方 貸方
収益の各勘定 ×× 損益 ××

②費用の振替

借方 貸方
損益 ×× 費用の各勘定 ××

③当期純利益の振替

損益の貸方残高(当期純利益)を繰越利益剰余金に振り替えます

借方 貸方
損益 ×× 繰越利益剰余金 ××

 

締切記入

 

資産・負債・純資産の各勘定の残高を次期へ繰り越す

この処理は仕訳を行わず、勘定へ直接記入する

 

繰越試算表の作成

 

繰越試算表とは…

締切記入時の繰り越し処理に間違いがないか検証するために作成する試算表

 

財務諸表の作成

 

損益勘定より損益計算書を、繰越試算表より貸借対照表を作成する

 

最後に

 

これで、簿記の流れを把握できたと思います

これから、簿記2級の試験範囲を頑張っていきましょう!!

 

 

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