アイデアに関する本で名著である「アイデアのつくり方」を読みました。
解説やあとがき含め100P程度ですが、中身がぎゅっと詰まっている印象です。
アイデアの作り方の本質を言及しているため、内容は抽象的ですがとても勉強になります。
忙しい人向けにまとめ
- アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせのこと
- アイデアをつくるには、
資料を集める→とことん考えつくす→考えることを放棄
→ふとした時にアイデアが思い浮かぶ→アイデアに手を加え具体化していく
基本情報
タイトル | アイデアのつくり方 |
著者 | ジェームス・W・ヤング |
発売日 | 1998/4/8 |
ページ数 | 102 |
価格 | 800円+税 |
本書の目的
タイトルからもわかるとおり、本書で言及されているのはアイデアのつくり方。
本文の言葉を借りると、
アイデアをどうやって手に入れるか?
が本書の問いとなっています。
学ぶべきこと
なんの分野にも当てはまりますが、
- 原理
- 方法
を学ぶことが大切です。
アイデアのつくり方に絞って考えると
- 原理=アイデアとはなにか?
- 方法=アイデアをつくる方法
になります。
アイデアの原理
- アイデア=既存の要素の新しい組み合わせ
- 組み合わせを見つける才能は、事物の関連性を見つける才能に依存
才能というと生まれ持った先天的なイメージを持ちますが、
誰でも持っており、鍛えることが可能です。
「事物の関連性を見つける」とは、
一見無関係に見える事柄でも共通項を見つけることにより新たな組み合わせが探せます。
アイデアをつくる方法
アイデアを作ることは、工場での流れ作業のように一定の明確な手順があります。
それが、次の5つのステップになります。
ステップ1:資料を集める
集めるべき資料には2種類あります
- 特殊資料
いわゆる専門知識、深く掘り下げユーザーのニーズを探る - 一般的資料
アートやエジプト史のような一般的に知られている情報(いわゆる教養?)
知識の多さ=考えられる組み合わせ(アイデア)の多さ
ステップ2:集めた資料をかみくだく
様々な角度から1で集めた資料を読み込み、新しい組み合わせを探していきます。
どんな些細なアイデア(組み合わせ)でもメモし、出し尽くすまで探し続けます。
ステップ3:考えることをいったん放棄する
考え続けた後は、いったん放棄します。
意識的に考えるのではなく、無意識下で情報を処理することに任せます。
その際には、音楽や映画、読書など想像力や感情を刺激するものに触れましょう!
ステップ4:ふとした時にアイデアができる
シャワーを浴びているときやご飯を食べているときなどふとした瞬間にアイデアが思い浮かびます
ステップ5:4のアイデアを育てる
4で思い浮かんだアイデアは、完璧でなく種の状態です。
なので、詳細を詰めていき、より具体化していく必要があります。
最後に
アイデアのつくり方を要約しました。
この本を読んだだけでアイデアが次々浮かんでくるという状態にはならないですが、
本質を突いた思考のベースになる本だと思います。
ページ数が少なく、帯にあるように60分程度でサクッと読めるので
ご興味がある方はぜひ本書を手に取ってご一読ください。
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